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東野圭吾の本を読んだ感想・書評
東野圭吾の本について、このサイトに掲載した3記事をまとめました。記事の掲載順に並べています。全著作の一覧や、おすすめの順位ではありません。
容疑者Xの献身
題名にある「献身」は、最初には誰かのために尽くすという言葉に見える。読み終えると、その言葉がずっと重くなる。どこまでが思いやりで、どこからが相手の気持ちを置き去りにした行動なのか。石神を責めるだけでも、称えるだけでも済まないところが、切なさにつながっている。
秘密
この物語の苦しさは、誰かに事情を話して相談できないことにもある。平介が「娘の中身は妻なんです」と言っても、周囲に信じてもらえるとは思えない。直子も、娘として過ごしながら、自分が何者なのかを人に説明できない。
白夜行
亮司と雪穂の関係そのものを、正面から描かない構成だった。二人が胸の内を語り合う場面があるわけでもなければ、分かりやすい言葉で関係を説明してくれるわけでもない。周囲の人々の視点や、次々に起こる出来事を通して、二人の存在だけが徐々に浮かび上がってくる。